5/5夜 劇団☆新感線『シレンとラギ』@梅田芸術劇場と野波浩トリビュート展

(mixi日記より転載)
■野波浩トリビュート展@心斎橋アセンス
ちょうど日程が被っていたので見に行ってきました。
トリビュート展なので、野波さんだけでなく、他の作家さんの作品も色々と見られます。
というわけで…生の蛮幽像をやっと見られたーーーーーーーーー!!!!
http://a2.sphotos.ak.fbcdn.net/hphotos-ak-ash4/301772_285009028248966_282436331839569_634825_1764337572_n.jpg
これ、右横にある金の仮面を装着できるんですが、それがカッコイイと思うのよ!!
団吾さんの衣装、「ルシファー(斬~kill~) 」も再度見られて幸せ。

野波さんの写真は相変わらずの素敵さ(今回は風景写真もあった)。
デジタルにする前からこの作風なんだもんなあ…。
ご本人もいらしてて、(竹田団吾展の時もそうだったけど)この人からアレが…と思うと不思議だし、
目の前でご挨拶だけでも出来るという状況にちょっと混乱する。
ポストカードと、サイン入りのパンフを購入。

■劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎「シレンとラギ」(5/5夜公演)
ちょっと時間を潰して、こんどは梅田芸術劇場で野波さんの写真とご対面@梅田芸術劇場
相変わらず客演は豪華です。たぶん。

今回は12列目(上手側)なので、わりと前のほう。
席に座ってパンフを広げて…

あれ、前田さんの名前がないよ…!?

川原さんvs前田さんの殺陣が見られなくて、なんのフルスペック新感線ぞ!?
(二人とも新感線の劇団員ではないので、私のいいがかりです)

感想を一言で言うと

 話がややこしい!!!!!

かな。
絡んでくるキャラが多い上に、物語での立ち位置も変わるから、ややこしくて
私のアタマじゃ流れについていくだけで精一杯。
そのぶん濃い部分を感じにくかった。
ワカドクロの時も同じこと言ってるけどw
1回見ただけでは誰に対しても感情移入できなかった、かな。

あと、少年漫画は主要登場人物クラスは全員童貞で良いと思った。

今回の客演の中では、高橋克実さんの暴君ぶりは怖かったけど、
もっとやれ!!くらいハマってたし、かっこいい。

劇団員の方々は、皆さんいつも通りだけど、今回は特に、さとみさんがフリーダムすぎたw
遠浅の恋www
古田新太さん(asキョウゴク)は、とにかく台詞カミカミだったけど、
もっとメインストリームにいても良かったかなあ…。
お付き役の川原さんも格好良かった(重要)。

■物語の核心には触れない程度の感想
「アイはコロシアイ」というか、前編に横たわるそれは、アイと言うより…狂気?
イイ感じに皆狂ってた。

狼蘭族は、みな暗殺ロボット系かと思ってたんだけど
(サジは極端としても、刀衣もそんな感じ→美古都に拾われて云々って台詞があったし)
シレンは全然そんなことないんだね。
永作博美さんの華奢さが、その切なさや哀しみを増加させていたと思う。
(思うんだけど…私はどうも彼女の演技は好きではないようです・笑)

作品が違うので、「狼蘭族」と言っても繋がりはないと考えるべきなんだろうけど
サジはきっと狼蘭族でも異端だったんだろうなー、とか
狼蘭族以外にも、蛮幽鬼を彷彿とさせるシーン・小ネタが幾つかあって
ニヤニヤしちゃう反面、つい比べてしまいたくなる。
うしとか粥とか…。

■そこそこ本筋にかかる程度の感想
シンデンだかダイナンが、キョウゴクに対して
「お前は、お前が出来なかったことをやっているラギに嫉妬している」とを指摘するシーンがあるけど
まさにそこがこの話のメインなのかなー?と思った。
だから、「シレンとラギ」ではなくて、「キョウゴクとラギ」ってタイトルで。
(古田新太と藤原竜也のW主演。カッコイイじゃん!!!)
実はキョウゴクの物語なんじゃないの?と。
一番ゴダイに抑圧され、モロナオにも頭を垂れ、そして息子であるラギには…(&ダイナンに…w)。

少年ジャンプに出てくるヒロインは、添え物というか…メインは友情努力勝利にあって
その結果手に入るボーナスだったり、動機付けに過ぎない、みたいな論がよくある。
ヒロイン=聖女であり、悪く言えば、オマケなので描写が薄い。
今までの新感線って、そういう路線だったと思う。

それが今回は割と生々しい感じのヒロイン(?)だったんだけど
描写が薄いままなのは変わらなくて、なんとなくアンバランスな気もしたかな。
ラギ妹なんて完全にオマケ。

ラギがなんであんなにシレンに惚れてるのか、私には分かんなくて…。
シレンも意外とあっさりラギに靡いたような(キョウゴクに惚れてた感じがあるんですけどー)。
まあ、実は…だったから引かれあった設定なのかしら。

■支離滅裂な地団駄
蛮幽鬼のパンフで、いのうえさんが
「本来”少年漫画”の世界観に、リアルな”人間の感情の描写”を求めるのは、相反することだと思う」
と書いてる通り、確かにそういう面はあると思う。
でも、それが上手く成立しちゃった作品を知ってしまったら、元には戻れないよ。

と、ここまで書いて「蛮幽鬼にリアルな人間の感情なんてあったっけ?」と考え込んでしまった。
土門さんに同情しているだけかもしれないw
でも、あれだけ”オチに納得しつつ”も「この掛け違い、どーにかならなかったのぉぉぉぉぉ」って
地団駄踏みたくなる作品には、なかなか出会えなくて。

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