メモ書き(災害ボランティアコーディネーター養成講座)

7年ほど前に名古屋市で「災害ボランティアコーディネーター養成講座 」というのに参加したときのメモ書きを今さら発掘してメモ(後半に)。
この時は「若年~」とついていて、40歳以下は若年扱いだそう(笑)で、壇上に立った方々もだいぶ優しく?親切に話してくださったシリーズだったらしいです。
名古屋大の先生や、ボランティア団体の方々、実際に支援に行った方々の話を聞いたり、グループワークをしたり、貴重な機会でした。
その後ボランティア関連には参加できてないのだけど、ちょっと知識が増えたし、名古屋市の社協やボラ団体の人の顔がなんとなくわかったので、ちょっと身近になったのはそれなりの収穫だったと思う。

受けてみてのまとめとしては
『普段の備えが大事。マニュアルも大事』
ということに尽きるのだと思う。
結局、火事場の馬鹿力なんてたかが知れてるので、普段から備えがあるか、関係が出来ているか、知識を持っているかで対応が大きく変わる。
実際の現場ではマニュアル通りに行かないことも多いし、臨機応変でなければいけないけど、例えばアレルギーの対応や避難所の運営の仕方など、過去の経験を生かさないのはもったいない。土壇場で車輪を再発明している場合ではない。

印象に残ったのは
(1)自力で移動できない重い障害を持ったお子さんとその親御さんが、毎回避難訓練に参加する
(2)阪神大震災での子供の作文か何かにあったらしい「お父さんとお母さんは親しい人から助けていきました」
(3)阪神大震災で、取り残されていた体が不自由な夫婦が、救助の遅さについて怒ったというエピソード
あたり。

1については「そういう人がいるから、支援する側も勉強になって助かる」という話もしていて。
そうやって関係を作っていれば、そのお子さんのことは、きっと誰かが助けに行ってくれると思うんだ。
もちろん誰もが救助されるべきだけれど。

自助努力は大事、と言いすぎてもマチズモかしらと思うのだけど、救助者のリソースは有限なので、どう効率よく使うかを考えると…。
自分で自分の面倒を見られる=救助者のリソースを消費しないだけでも立派だし、「ああ、もう少し知識があればあのときあんなに疲弊しないで済んだのに」とか思いたくないんだよ。
2011年3月13日頃に「数十マイクロSv/時なんて誤差だろww」って心境でいられたら、もうちょっと色々楽だったと思うのよね(先がどうなるかは不透明ではあったけど)。

以下、2012年のメモ書きから適当に書き起こし。
文責は私(聞き違いとかありそう。

/////////1日目/////////
■公務員について
◆困っている人がいてもすぐに動けないという性格
・他に困っている人がいないか、どうしたらいいか対応するのが役割
・たくさん来るボランティア希望者を捌ききれない
・「平等であること」が第一になってしまう
・震災があると市職員も被災する(死んだり、書類が水没したり)⇒事前に決めごとがあってもマニュアル通りに行かない

■名古屋市(のボランティア運営?)は『公設民営型』
◆日頃の関係が大事
◇行政がすぐに対応できない場合に仲介する。日頃の関係が大事。
・全国から来るボランティア…地理に弱い
・助けて欲しい人…「ボラは地理に弱い」とか意識しない
・コーディネーター…これらを仲介する

◇お年寄りは「自分はいいよ(必要ないよ)」と言いがち
⇒普段から知っていれば「そんなこと言わずに」と手助けしやすい

◇行政はあまり頼りにならないので、連絡が来て動くのは難しい
⇒普段から知り合いになっておく、スキルアップしておく

■地理・歴史について
◇古地図を重ねると、昔人が住んでいたところ=浸水しにくそうな所
⇒災害は自分たちで作っている面もある(浸水しやすいところも住宅地にしたり)
・名古屋市は現在はため池が少ない

◇1853-1857年頃は天災が多い
過去を学ぶと「未曾有」などないとわかる

・東京一極集中の危険性
・鉄道は元々は人が住んでいない芦原に通した(蒸気機関の煙など)

◆災害は1つとして同じではない。地域性なども異なる。

■災害ボラは泥かきではない
◆復旧・復興にどれだけ役立てるか
・泥かきも大事だが、その向こうの被災者と向き合っているか?
・上げ膳据え膳ではダメだが、人によって状況は異なる⇒1つの方法論ではない
・息の長い支援
・仮設住宅は2年とされるけど、阪神大震災では5年使った。弱い人が取り残されていく。どうフォローしていくか?

◆避難所運営にボランティアが関われたのでは?
・住民自ら立ち上がればまた違っていたのでは?
・足湯で聞ける声、アンケート調査では聞けない声
・避難所で同じように辛い目に遭った人には話しにくいこともある

■東日本大震災から1年経って
◆衣・食・住のニーズから、居(医)・職(収入)・住(恒久)+「生きがい」に
・この「生きがい」にボラが関われるのでは?
・人は役割を持って生きている
・「生活不活発病」健康体操すれば良いってものじゃない

◇出来ること…現地に行く(ボランティア、東北観光、会議・研修etc)
◇1人暮らしの男性は厄介
・なかなか出てこない。自殺も多い

■災害ボランティアの歴史は、阪神大震災から
・それ以前もいたけど、ちょっと違った
・当時は災害ボランティアセンターの概念すらなかった
・「地域の『受援力』を高めるために」by内閣府

■なぜボランティアなのか
◆行政では出来ないことがある
※逆にボランティアが苦手なことももちろんある
・行政に私有地の片付けは出来ない
・1000人に800個のおにぎりを配るのは苦手
・地縁・血縁で解決できれば良いが、大規模災害では難しい
◇行政は根拠がないと動けない
⇒予め協定などを結んでおく動きは◎
とはいえ行政の下部組織・補完ではなく(そう思う行政の人はいるが…)、あくまで「被災者の暮らしの再建」

◆ボランティアで出来ないこと
◇例:車を動かす・お金をお礼にくれる
⇒役割としてボラセンが判断する(一介のボラでは無理)

◆実際の受け入れについて
◇ボラの受け入れ=ボラセン、だが支援して欲しい人はそんなの知らないかも
⇒区長や民生委員がそっちをすくい上げる
 【ボラセン】←つながる→【区長・行政】
    ↑           ↑
    ボラ         被災者

◆ボランティアのセンス
◇例:泥かきで…
・ほんとうにそれは災害「ゴミ」なのか?
・捨てるかどうか聞いて捨てたものを、ボラが帰った後に拾う被災者
 ⇒「捨てるよね?」と顔に出していなかったか?
 ⇒「捨てる/捨てない/考える」の3択にしてみた
・泥かきは男性だけでなく、女性も必要(役割分担)
 「おっちゃんが行っても開かないドアが、きれいな若い女の子が行くと開いたりする(笑)」

◆ボランティアの安全衛生
◇身体的に
・無理しない
・体調管理
・危険対策

◇メンタルケア
・「惨事ストレス」「バーンアウト」
…正常な心の動き。休養を取ったり、専門家に相談する。

/////////2日目/////////
■竹田市の事例
◇ガムテープ便利
・名札代わりに胸・肩・背中に貼る
・オリエンテーションが済んだガムテ
・リーダー(地理に詳しい人)にガムテ

◇マッチングetcの難しさ
・朝10時頃にしか行けないが、支援を受ける側は朝から来てくれると思ってる
・行ったら不在だったり、他のボラが入ってたり
・床下の泥も出して消毒しないと行けないが、家の人が不要と言ったり…

◇継続してもらえるとありがたかったby社協の職員

■水害の一般的な作業
◇天候に左右される
◇乾燥・消毒が大事
⇒住民が理解していないこともある。センターとして理解してもらう。
◇危険を伴う
⇒見立て出来る人を派遣して、ボラ派遣できるかを判断する

■ニーズ
・ニーズが多くても少なくても難しい
・被災地域でニーズが変わる
・ボラはTV報道があるところに集まる(⇒上手く情報発信する)
・駆け込み需要

◇技術のあるボラ…ハードルが上がる。民間との兼ね合い(生業を妨げてはいけない
◇「これがやれます」というのを持ってきて欲しい。ただの人夫ではなく

■七ヶ浜への支援員の話
◇住民本位の支援
◇ボラが来やすい環境
◇ボラを管理する立場として、常にセンターのあり方を考えた

◇足湯
・足湯中のつぶやきから保健師・ボラセンに繋ぐ
・が、ニーズを拾うだけでなく、居場所作り/コミュニティ形成のきっかけ
・当初は学校も始まってなかったので、中高生もいた

◇被害の濃淡
・「地元どこなの?」と聞かれると、自宅は無事だったので壁のようなものを感じた
・当日は他県にいたので共感しきれない。同言葉を返すか

◇課題
・集会所に出てこない人をどう呼びこむか
・在宅避難者への意見
・被災者の声をどう伝えていけるか
・情報発信の仕方(人集め)

■名古屋から支援している人たち
◇愛知県への避難者
・福島からの人が多い
・子供連れが多い

◇ワークショップ
・子供の面倒をボラが見る(そうでないとお母さんが参加できない
・当事者の気持ちや感情は変化する
・繋がりを持てない人への緩やかな働きかけ

・手作業を残しておくことも大事

/////////3日目/////////

◆仮設トイレ
・和式⇒洋式にする製品がある
・段差を解消するものが必要になったりする

◆お風呂
・避難所のお風呂をまたげない
⇒清拭スペース設置
・拭いてあげるコースと自分でやってもらうコース
(人間らしさを保つためにも、出来ることはやってもらう)
・1から10まで手出しするのがボランティアではない

◆食事
・土地にあったもの、その人たちが日常的に食べているもの
◇アレルギーの問題(アレルギーは命に関わるものという認識が薄い)
・炊き出し=原材料不明
・アトピー=断水が辛い
⇒特別待遇のように見られるのもつらい⇒周知することで解決

◆高齢者・障害者など災害弱者の避難計画
◇避難に必要な情報がないと大変
・必要な支援者の人数・道具・配慮

◇必要な支援の”度合い”で色分けしたMAP
・ダメな例:障害者=赤、高齢者=黄色
・ある程度、支援者を決めておく
⇒「自分・家族が無事で動けるときに声かけ(誘導)」など、役割・条件を明確化しておく。出来なくても責任は負わない。

■災害が起こる前に:想定する被害によって、防災行動が異なる
◇地域の特徴
◇組織率と訓練参加者の乖離
・名古屋の場合、組織率98.1%で全国1位(H21.4)だが、自主防災活動に参加したことない人70.1%(H22)
・ちゃんと動けるのか?災害前の対応が連動していない
・参加型訓練の重要性(手本の人がやってしまっては意味がない)
◇バール・のこぎり・ジャッキ
・人を引っ張り出すのではなく、空間をあける
・スコップがあればもっと人が救えた

◆3万5千人の要救助者(注:どの災害での人数か失念)
・地域住民の救出…77%(うち8割が生存者
・自衛隊・消防隊…23%(うち半数以上が遺体の救出

◆豪雨
・ダムが有効だが、今の時代は新設は無理、補修も難しい
・一級河川⇒国の管理なのでマシ
・二級以下の河川⇒県の管理が追いついておらず、整備率が低い
・最近の豪雨であふれるのは中小河川
・水害は今後増える
⇒全ては平常時のあり方

■お節介のすすめ
◇(声かけなどの)ルーティンワーク化

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