12/3 『タージマハルの衛兵』(プレビュー2日目)

プレビュー公演2日目。100分休憩なし。
2列目センターブロック。

ステージにはタージマハル建設を隠すためと思われる大きな壁。
上手にフマーユーン・成河さん、下手にバーブル・亀田さん。

完成までは誰も見てはいけないと言われているタージマハル。
そこの番をする2人ももちろん見てはならず、タージマハルには背を向けて立っているのだが、誘惑にあらがえなかったバーブルが振り返ってしまい…。

というようなあらすじがメディア各所に掲載されていたのだけど、「この人たちはどんな人なんだろう?」とまだ馴染めないうちにバーブルが振り返ってしまった…。
多分それが今回の敗因(もちろん私の中での。そもそも勝ち負けではないけど)。
セットは美しく、おそらく役者は達者で(でも今回の成河さんあんまり好きじゃないなー)、でもあらすじでわくわくしてた気持ちはなくなってしまった…。
後半、バーブルが、脚本家の社会への怒りか何かを代弁しているだけのように感じてしまった。
そしてフマーユーンは、ただキレて喚いている。

ま、プレビューなんで。
割安なチケットでプレビュー公演をやってみて、また稽古をして本公演、というのは良い試みというか、誠実だよね。
その試み自体は応援したいし、本公演は終盤で観にいくので、どうなるか期待してる。
だから以下はプレビュー段階での感想(ネタバレあり)。

・フマーユーン
偉い人の息子。でもお父さんからは軽んじられていて、それを気にしている。
任務は果たす。出世してやる。バーブルはもっとちゃんと任務を果たせ遅刻するな服装を整えろ!!
鳥の名前に詳しい。
タージマハルを設計した建築家?ハハン、あんな奴!!

・バーブル
フマーユーンの幼馴染。遅刻するし服装も乱れてるし任務中におしゃべりする。と
自然が好きっぽい。でも鳥の名前は知らないからフマーユーンに訊く。
タージマハルを設計した建築家を尊敬している。

2人が振り返ったことはばれずに済み、タージマハルは無事にお披露目され、そして建築に関わった工人・職人は、その両手を切り落とされることとなる。
今後、タージマハルより美しいものを生み出すことがないように。
奥の壁が開いて、切り落とされたたくさんの手と、そこから流れ出た血の池、任務を終えた血まみれの2人…で(休憩はなかったけど)第2幕開始。
(ここのセット、手がうずたかく積まれていて、セットで低くなっているところは赤い血の池で、もちろん2人とも血まみれの姿で、もうダメな人はそれでだめだと思う)
その残酷な任務を命じられたのは、フマーユーンとバーブルの2人。
バーブルが両手を切り落とし、フマーユーンがその傷口を焼く。
バーブルは自分が職人たちの手を切り落としたことを、とても気に病んでいて、傷口を焼くだけだったお前はいいよな!!とフマーユーンを責める。
フマーユーンは辛うじて「任務だし」と思えているけど、バーブルはそうではない。
切り落とされた人たちの今後を心配してもいる。
で、諸々のやり取りがあって、最終的にはバーブルに叛意ありと密告したフマーユーン。
彼としては罰が軽くて済む罪で密告したつもりだったのに、結局は重罪、職人たちの手を切り落とした道具を使って、バーブルの手を切り落とすことになる。

そしてセットは過去に戻り、隊列からはぐれ、木の上で過ごすフマーユーンとバーブル。
あの頃は穏やかで仲良しだったのに…。

うーん、「昔は同じものを見て同じところに立っていたフマーユーンとバーブルなのに」という感想になるほどと思ったものの、私には全然そう見えなくて。
あんまり幼馴染?感がないというか、バーブルの素性があまりにも謎。
この2人が「兄弟(バーイー)」と呼び合うような過去があって、同じ任務に就いている状況ってどんな?
「おれが美を殺した」はじめ、政府批判など、けっこうメタなセリフが出てくる唐突さに馴染めず…うーんうーん。
「美を殺した」って語る門番ってどんな出身?

血みどろなので苦手な人は苦手だと思うけど、その血をスクレーパーで掃除したり、お互いの血を水で洗い流してやったり、生々しさが良かった(どこかで「写真映えしそうっすね」と斜にみてる自分もいる)。
血の池は多分、後方から見たらきれいな赤い三日月なんじゃないだろうか。

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