『ワンダースリー』6/8夜

感想1.なんでこれミラノ座でやってんだろ?
感想2.戦争を幼少期に経験するって、どういうことなんだろう

6/7が初日なので、3公演目?
宣伝美術の雰囲気からして好みじゃない系統っぽいなー、と思いつつ見に行ったら、やっぱり好みじゃなかった。
ちょっとSF✕喋る動物✕人形劇的な要素…やっぱり苦手なやつーーーー!!
(人間風車とかピルグリム2019を全く楽しめないタイプ)
ファミリーコンサート的というか…
ファミリー向けを見に行ったつもりでこのクオリティが出てきたら、めちゃくちゃ贅沢で大当たりだと思うんだけどさ。

基本的に芝居、そこに歌や映像や人形劇やダンス(コンテンポラリー的な)にアクションもあって、それぞれの練度も混ぜ具合も良かったと思う。
映像の使い方とか、宣伝美術の方向性的には、ちょっとスタイリッシュでミラノ座って感じもするし。
でもやっぱりこれ、小中学生がメインターゲットじゃない…?
でも、3階でもA列センターブロックなんかはS席12800円、安いA席でも11800円なの。
で、主演がSTARTO所属の井上瑞稀くんだから、客席は若い女性が多いの。
なのに物語にメインで出てくるのは光一(平間壮一)とランプ少佐(成河)が多くて、井上さん演じる真一は無愛想で暗いキャラなこともあって…
これ、主演ありきの企画に見えるんだけど…井上くん主演だ~!!ってチケット買ったファンの人たち怒ってない…?
「うちらの財布を当てにするなら、うちらの推しをかっこよく見せてくれよ!」と思っちゃうのがファン心理じゃない?
そういう意味では、不誠実な興行の打ち方だなあ…と思ってしまった。
もちろん高額転売はだめなんだけど、「この推しが見られるなら8万出してもいい!!」と思わせるものではなかったんじゃないかなあ…と思って。
(あ、井上くん自体は歌もすごくいい感じに調和してたし良かったです。ただ、ファンだったらもっと見たいんじゃない?)

ランプは幼少期に戦争で親を殺されてるわけだけど、ふとこういう(【詳しく】ロシアのプーチン大統領どんな人? 石川解説委員分析)のを思い出してしまったり。
現代の日本だと、「満州から命からがら引き上げてきた」とか「戦争に行って帰ってきた人が身近にいた」みたいな経験がある人はもうごく少数だけど、世界的には全然そんなことなくて。
ランプのような幼少期を過ごした人が、むしろそれどころでなく陰惨な経験をしている人が、ウクライナにもガザにも、それ以外の地域にもたくさんいるんだよな…と思わずにはいられなかった。
戦争を幼少期に経験するって、どういうことなんだろう…。

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